1. 前日までの最終準備
引っ越し当日を慌てず迎えるために、前日までに以下の準備を終えておきましょう。
- 荷造りを完了させる(すぐ使う物以外はすべて梱包)
- 冷蔵庫の中身を空にし、電源を抜いて霜取り・水抜きをする
- 洗濯機の水抜きをする
- 貴重品・重要書類・当日使うものは別の箱やバッグにまとめる
- 段ボールに部屋ごとの搬入先を明記する
- 業者との集合時間・作業内容を再確認する
- 近隣への挨拶を済ませておく
- 携帯電話・モバイルバッテリーを充電しておく
2. 当日朝(旧居)のやること
引っ越し当日の朝は、最終確認と身の回りの整理から始めます。
朝一番にやること
- 寝具・当日使ったタオルなど、残っていた物を梱包する
- ゴミをまとめて指定の場所に出す(自治体のルールを確認)
- 各部屋の忘れ物がないか最終確認をする
- カーテンを外す(レンタル物件は基本的に退去時に外すのがマナー)
- ブレーカーを落とす前に、必要な作業(掃除機など)を済ませておく
3. 業者到着〜搬出の流れ
引っ越し業者は約束の時間の10〜15分前に到着することが多いです。到着後は以下の流れで搬出作業が進みます。
| 時間の目安 | 作業内容 |
|---|---|
| 作業開始時 | 作業員代表による挨拶・作業内容の最終確認 |
| 搬出開始 | 大型家具・家電から順に搬出、養生(壁や床の保護)の設置 |
| 搬出中盤 | 段ボール・小物類の搬出、トラックへの積み込み |
| 搬出完了前 | 部屋に忘れ物がないか、施主・作業員双方で最終確認 |
搬出中は基本的に作業員にお任せして大丈夫ですが、貴重品や当日使うものは自分で管理し、トラックには積まないようにしましょう。作業員から破損しやすい荷物について質問されることもあるため、その場にいて対応できるようにしておくとスムーズです。
4. 旧居の退去チェック
搬出が終わったら、旧居の退去手続きを行います。この工程を忘れると、後日の精算でトラブルになることがあるため注意しましょう。
ガスの閉栓立会い
ガスの閉栓は基本的に立会いが必要です(電気・水道は無人での閉栓が可能な場合が多い)。事前にガス会社に閉栓の予約をしておき、当日は担当者の訪問時間に在宅しておきましょう。ガスの元栓を閉め、メーターの確認を行います。
部屋の最終チェック
- すべての部屋・収納の中に忘れ物がないか確認する
- 簡単な掃除(ホコリ・ゴミの回収)をしておく
- 電気・ガス・水道のメーター指示数を控えておく(精算トラブル防止)
- 郵便物の転送届を出しているか再確認する
- 備品(リモコン、鍵の予備など)を指定の場所に置く
鍵の返却
鍵は不動産会社や大家さんの指示に従って返却します。管理会社の窓口で直接返す、郵送で返す、または退去立会い時に手渡すなど、方法は物件によって異なるため事前に確認しておきましょう。合鍵も含めてすべて返却するのを忘れないようにしてください。
5. 移動中のポイント
旧居から新居への移動時にも、いくつか気をつけたいポイントがあります。
- トラックとは別行動になることが多いため、新居に先に到着する場合の待機場所を確認しておく
- 長距離の引っ越しでは、貴重品や当日必要な荷物は自家用車や自分の手荷物で運ぶ
- 新居の鍵の受け取り方法・時間を事前に確認しておく(不動産会社の営業時間に注意)
- トラックのナンバーや連絡先を控えておくと、渋滞などで到着が遅れた際に安心
6. 新居到着〜搬入の流れ
新居に到着したら、搬入前の準備と、搬入時の指示出しが重要になります。
搬入前にやること
- 床や壁を傷つけないよう、床の汚れがないか事前に確認する
- 家具の配置プランを決めておく(間取り図にメモしておくと伝えやすい)
- 玄関や共用部の養生が必要か管理会社に確認する(マンションの場合)
搬入中の流れ
搬入は、大型家具・家電から先に運び込むのが一般的です。各部屋の入口に「どの部屋に何を運ぶか」を書いた紙を貼っておくと、作業員に指示を出す手間が省けて効率的です。冷蔵庫や洗濯機は、搬入後すぐに設置してもらい、その場で動作確認をしておきましょう。
7. 搬入後のやること
搬入が完了したら、ライフラインの開通と最終確認を行います。
電気・水道・ガスの開栓立会い
| ライフライン | 立会いの要否 | ポイント |
|---|---|---|
| 電気 | 原則不要 | ブレーカーを上げるだけで使用可能なことが多い |
| 水道 | 原則不要 | 元栓を開ければ使用可能。開栓連絡は必要 |
| ガス | 立会いが必須 | ガス会社の担当者が開栓作業と安全確認を行う |
ガスの開栓には30分〜1時間程度かかることが多いため、事前に予約した時間に必ず在宅しておきましょう。開栓作業では、ガス漏れがないかの点検や、給湯器・コンロの点火確認も行われます。
搬入後の最終確認
- すべての荷物が搬入されたか、伝票やリストと照合する
- 家具・家電に運送中の傷や破損がないか確認する
- 作業員に確認書へのサインを求められた場合は、内容を確認してから対応する
8. 当日の持ち物リスト
当日はトラックに積まず、自分で持ち歩くべきものをまとめておきましょう。
- 現金・財布・印鑑(引っ越し代金の支払いに現金が必要な場合あり)
- 新居・旧居の鍵
- スマートフォン・モバイルバッテリー
- 賃貸契約書・重要書類
- 健康保険証・母子手帳など身分証明書類
- 常備薬・救急セット
- スリッパ・タオル・簡単な掃除道具
- 飲み物・軽食(作業は長時間になることがある)
- 養生テープ・軍手・カッター(すぐ使う工具類)
9. トラブル対処法
引っ越し当日は予期せぬトラブルが発生することもあります。慌てず対応できるよう、主なケースを押さえておきましょう。
家具や家電が破損していた場合
搬入時に破損に気づいたら、その場で作業員に伝え、写真を撮っておきましょう。多くの引っ越し業者は運送保険に加入しているため、当日中に申告することでスムーズに補償を受けられます。後日発覚した場合でも、多くの業者は引っ越し後3ヶ月以内であれば補償対応してくれるので、契約書の補償規定を確認しておきましょう。
作業が時間内に終わらない場合
予定より荷物が多かったり、エレベーターが混雑していたりすると、作業が長引くことがあります。多くの場合、追加料金が発生する可能性があるため、延長になりそうな時点で見積もりを確認しておくと安心です。
近隣とのトラブル
トラックの駐車スペースや作業音について、近隣から声をかけられることもあります。丁寧に謝罪し、なるべく早く作業を終わらせる旨を伝えましょう。事前に近隣へ挨拶をしておくと、こうしたトラブルは大きく減らせます。
10. よくある質問(FAQ)
- Q. 引っ越し当日はどれくらいの時間がかかる?
- A. 単身の引っ越しであれば搬出・搬入合わせて2〜4時間程度、ファミリーの場合は半日〜1日かかることが一般的です。移動距離やエレベーターの有無、荷物量によっても変わるため、余裕を持ったスケジュールを組んでおきましょう。
- Q. ガスの開栓に立ち会えない場合はどうする?
- A. 家族や代理人に立ち会ってもらうことも可能です。誰も立ち会えない場合は、ガスが使えるようになるのが後日になってしまうため、早めにガス会社へ相談して別日程を調整しましょう。
- Q. 引っ越し当日にやってはいけないことはある?
- A. 貴重品や重要書類をトラックに積んでしまうこと、旧居のメーター確認を怠ること、近隣への配慮を忘れて大声で作業することなどは避けましょう。特に貴重品の管理は自己責任になるため、必ず手元に置いておくことが大切です。
- Q. 当日に業者へ渡すお心付け(チップ)は必要?
- A. 日本の引っ越し業者では基本的にお心付けは不要です。料金には作業料がすべて含まれているため、渡さなくても失礼にはあたりません。感謝の気持ちを伝えたい場合は、飲み物を差し入れる程度で十分です。
- Q. 子どもやペットがいる場合、当日はどうすればいい?
- A. 搬出入作業中はドアの開閉が多く、子どもやペットが外に出てしまう危険があります。可能であれば、当日は実家や親戚に預ける、またはペットケージに入れて安全な部屋で待機させるなど、事故防止の対策をしておきましょう。
※ 本記事の情報は2026年9月時点のものです。業者や自治体によって手順が異なる場合があります。