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1. 前日までの最終準備
引っ越し当日を慌てず迎えるために、前日までに以下の準備を終えておきましょう。
- 荷造りを完了させる(すぐ使う物以外はすべて梱包)
- 冷蔵庫の中身を空にし、電源を抜いて霜取り・水抜きをする
- 洗濯機の水抜きをする
- 貴重品・重要書類・当日使うものは別の箱やバッグにまとめる
- 段ボールに部屋ごとの搬入先を明記する
- 業者との集合時間・作業内容を再確認する
- 近隣への挨拶を済ませておく
- 携帯電話・モバイルバッテリーを充電しておく
前日までの荷造りの進め方は「引っ越しの荷造りのコツ」で解説しています。
洗濯機の水抜きの手順は「洗濯機の水抜きのやり方」で解説しています。
2. 当日朝(旧居)のやること
引っ越し当日の朝は、最終確認と身の回りの整理から始めます。
朝一番にやること
- 寝具・当日使ったタオルなど、残っていた物を梱包する
- ゴミをまとめて指定の場所に出す(自治体のルールを確認)
- 各部屋の忘れ物がないか最終確認をする
- カーテンを外す(備え付けのものかどうかは契約や管理会社に確認)
- ブレーカーを落とす前に、必要な作業(掃除機など)を済ませておく
3. 業者到着〜搬出の流れ
業者が到着したら、以下の流れで搬出作業が進みます。
| 時間の目安 | 作業内容 |
|---|---|
| 作業開始時 | 作業員代表による挨拶・作業内容の最終確認 |
| 搬出開始 | 大型家具・家電から順に搬出、養生(壁や床の保護)の設置 |
| 搬出中盤 | 段ボール・小物類の搬出、トラックへの積み込み |
| 搬出完了前 | 部屋に忘れ物がないか、施主・作業員双方で最終確認 |
搬出中は基本的に作業員にお任せして大丈夫ですが、貴重品や当日使うものは自分で管理し、トラックには積まないようにしましょう。作業員から破損しやすい荷物について質問されることもあるため、その場にいて対応できるようにしておくとスムーズです。
4. 旧居の退去チェック
搬出が終わったら、旧居の退去手続きを行います。この工程を忘れると、後日の精算でトラブルになることがあるため注意しましょう。
ガスの閉栓立会い
東京ガスの案内では、ガスの使用停止(閉栓)は、オートロック式の建物などでガスメーターのある場所まで入れない場合に立会いが必要です(代理人の立会いも可)。事前にガス会社に使用停止を申し込み、立会いが必要な場合は、担当者の訪問時間に在宅しておきましょう。扱いはガス会社によって違うので、契約しているガス会社に確認してください。
部屋の最終チェック
- すべての部屋・収納の中に忘れ物がないか確認する
- 簡単な退去時の掃除(ホコリ・ゴミの回収)をしておく
- 電気・ガス・水道のメーター指示数を控えておく(精算トラブル防止)
- 郵便物の転送届を出しているか再確認する
- 備品(リモコン、鍵の予備など)を指定の場所に置く
鍵の返却
鍵は不動産会社や大家さんの指示に従って返却します。管理会社の窓口で直接返す、郵送で返す、または退去立会い時に手渡すなど、方法は物件によって異なるため事前に確認しておきましょう。合鍵も含めてすべて返却するのを忘れないようにしてください。
5. 移動中のポイント
旧居から新居への移動時にも、いくつか気をつけたいポイントがあります。
- トラックとは別行動になることが多いため、新居に先に到着する場合の待機場所を確認しておく
- 長距離の引っ越しでは、貴重品や当日必要な荷物は自家用車や自分の手荷物で運ぶ
- 新居の鍵の受け取り方法・時間を事前に確認しておく(不動産会社の営業時間に注意)
- トラックのナンバーや連絡先を控えておくと、渋滞などで到着が遅れた際に安心
6. 新居到着〜搬入の流れ
新居に到着したら、搬入前の準備と、搬入時の指示出しが重要になります。
搬入前にやること
- 床や壁を傷つけないよう、床の汚れがないか事前に確認する
- 家具の配置プランを決めておく(間取り図にメモしておくと伝えやすい)
- 玄関や共用部の養生が必要か管理会社に確認する(マンションの場合)
搬入中の流れ
搬入は、大型家具・家電から先に運び込むのが一般的です。各部屋の入口に「どの部屋に何を運ぶか」を書いた紙を貼っておくと、作業員に指示を出す手間が省けて効率的です。冷蔵庫や洗濯機は、搬入後すぐに設置してもらい、その場で動作確認をしておきましょう。
荷物を入れ終わったあとにやることは「新居でやること入居後チェックリスト」に、近所への挨拶のしかたは「引っ越し挨拶のマナー」にまとめています。
7. 搬入後のやること
搬入が完了したら、ライフラインの開通と最終確認を行います。
電気・水道・ガスの開栓立会い
| ライフライン | 立会いの要否 | ポイント |
|---|---|---|
| 電気 | 電力会社への申し込みが必要 | 使えるようになるまでの手順は、電力会社や建物によって違う |
| 水道 | 水道局への使用開始の連絡が必要 | 連絡の方法は地域の水道局によって違う |
| ガス | 立会いが必要(東京ガスの例。代理人も可) | ガス会社の担当者が開栓作業と安全確認を行う |
ガスの開栓作業の時間はガス会社によって違い、訪問時間に幅があることも多いため、事前に予約した時間に必ず在宅しておきましょう。開栓作業では、ガス漏れがないかの点検や、給湯器・コンロの点火確認も行われます。
搬入後の最終確認
- すべての荷物が搬入されたか、伝票やリストと照合する
- 家具・家電に運送中の傷や破損がないか確認する
- 作業員に確認書へのサインを求められた場合は、内容を確認してから対応する
8. 当日の持ち物リスト
当日はトラックに積まず、自分で持ち歩くべきものをまとめておきましょう。
- 現金・財布・印鑑(引っ越し代金の支払いに現金が必要な場合あり)
- 新居・旧居の鍵
- スマートフォン・モバイルバッテリー
- 賃貸契約書・重要書類
- 健康保険証・母子手帳など身分証明書類
- 常備薬・救急セット
- スリッパ・タオル・簡単な掃除道具
- 飲み物・軽食(作業は長時間になることがある)
- 養生テープ・軍手・カッター(すぐ使う工具類)
9. トラブル対処法
引っ越し当日は予期せぬトラブルが発生することもあります。慌てず対応できるよう、主なケースを押さえておきましょう。
家具や家電が破損していた場合
搬入時に破損に気づいたら、その場で作業員に伝え、写真を撮っておきましょう。当日中に伝えておくと、その後のやり取りがスムーズです。標準引越運送約款では、荷物が壊れたりなくなったりした場合は、荷物を受け取った日から3か月以内に業者へ連絡しないと業者の責任がなくなるとされています(近畿運輸局「引越Q&A」)。
作業が時間内に終わらない場合
予定より荷物が多かったり、エレベーターが混雑していたりすると、作業が長引くことがあります。見積書に書かれた内容と違う作業になると料金が変わることがあるので、延長になりそうな時点で見積書の内容を業者と確認しておくと安心です。
近隣とのトラブル
トラックの駐車スペースや作業音について、近隣から声をかけられることもあります。丁寧に謝罪し、なるべく早く作業を終わらせる旨を伝えましょう。事前に近隣へ挨拶をしておくと、こうしたトラブルは大きく減らせます。
10. よくある質問(FAQ)
- Q. 引っ越し当日はどれくらいの時間がかかる?
- A. 荷物の量、移動距離、エレベーターの有無などによって大きく変わります。見積もりのときに、作業にかかる時間の見込みを業者に聞いておきましょう。移動距離やエレベーターの有無、荷物量によっても変わるため、余裕を持ったスケジュールを組んでおきましょう。
- Q. ガスの開栓に立ち会えない場合はどうする?
- A. 家族や代理人に立ち会ってもらうことも可能です。誰も立ち会えない場合は、ガスが使えるようになるのが後日になってしまうため、早めにガス会社へ相談して別日程を調整しましょう。
- Q. 引っ越し当日にやってはいけないことはある?
- A. 貴重品や重要書類をトラックに積んでしまうこと、旧居のメーター確認を怠ること、近隣への配慮を忘れて大声で作業することなどは避けましょう。特に貴重品の管理は自己責任になるため、必ず手元に置いておくことが大切です。
- Q. 当日に業者へ渡すお心付け(チップ)は必要?
- A. 日本通運は、作業スタッフへの心づけや食事は「すべてお断りしていますので、お気遣いいただかないようお願いします」と案内しています。サカイ引越センターも、心付けや食事の用意は必要ないとしています。ほかの業者の扱いは、それぞれの業者に確認しましょう。
- Q. 子どもやペットがいる場合、当日はどうすればいい?
- A. 搬出入作業中はドアの開閉が多く、子どもやペットが外に出てしまう危険があります。可能であれば、当日は実家や親戚に預ける、またはペットケージに入れて安全な部屋で待機させるなど、事故防止の対策をしておきましょう。
※ 本記事は、国土交通省「標準引越運送約款」(令和7年改正)、近畿運輸局「引越Q&A」、東京ガス(ガス・電気の開始や停止のお手続き)、日本通運・サカイ引越センター(よくあるご質問)の公式情報をもとに、2026年10月時点の情報で作成しています。当日の段取りは、引越ナビがまとめた一般的な流れです。業者・ガス会社・自治体によって手順が違う場合があります。