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1. 荷造りに必要なもの
まずは資材を揃えましょう。引っ越し業者が用意する資材もあります。たとえば日本通運(NXの国内引越サービス)の「単身パック当日便」では、ダンボール10個・テープ1個・布団袋1袋を無料で提供し、ハンガーボックスは当日に持参して作業後に回収しています。何をどれだけもらえるかは業者やプランによって違うので、見積もりのときに確認しましょう。
ダンボールをお金をかけずに集める方法は「引っ越しダンボールを無料で手に入れる方法」で紹介しています。
2. 荷造りのスケジュール
荷造りを始める時期に決まりはありませんが、引越ナビでは引っ越しの2〜3週間前から少しずつ始めるのを目安にしています。荷物の量に合わせて、次のように進めましょう。
シーズンオフの衣類、本、CD/DVD、飾り物、客用食器など、日常で使わないものから詰めていきます。同時に不用品の整理も行いましょう。
不用品は捨てるだけでなく、買取サービスを利用するのが賢い方法。ブランド品・家電・本・ゲームなどはまとめて査定に出せば、引っ越し資金の足しになります。
また、大型家具や家電の処分には不用品回収サービスが便利。自治体の粗大ごみ回収は予約が取りにくい時期もあるので、民間の回収サービスを併用するとスムーズです。
普段あまり使わない調理器具、趣味の道具、書類などを梱包します。部屋ごとに進めると効率的です。
残すのは最低限の生活必需品だけ。食器は数枚、衣類は数日分を残して全て梱包します。
洗面用具、寝具、最後の食器などを梱包。すぐ使うものは「すぐ開ける箱」として目立つ色のテープで区別しましょう。
退去前の掃除の段取りは「引っ越し退去時の掃除ガイド」、当日の流れは「引っ越し当日の流れ」で解説しています。
洗濯機は前日までに洗濯を終えて、水抜きをしておきます。手順は「洗濯機の水抜きのやり方」で解説しています。
3. 梱包の順番
効率よく荷造りを進めるには、使用頻度の低い部屋・モノから始めるのが鉄則です。
おすすめの順番
- 納戸・物置・押入れ — 季節外の衣類、思い出の品
- 書斎・趣味部屋 — 本、書類、趣味の道具
- リビング — DVD、飾り物、使わない雑貨
- 寝室 — シーズンオフの寝具、衣類
- キッチン — 普段使わない食器、調理器具
- 洗面所・バスルーム — ストック品、予備タオル
- 最後に日用品 — 毎日使うものは引っ越し前日〜当日に
4. 品物別の梱包テクニック
食器・ワレモノ
最も割れやすいのが食器類。一枚ずつ新聞紙で包み、段ボールには立てて入れるのがポイントです。
- 皿は立てて並べる(重ねると底の皿に負荷がかかる)
- コップは一つずつ新聞紙で包んで伏せて入れる
- 隙間は丸めた新聞紙で埋める(箱の中で動かないように)
- 段ボールの上面に赤字で「ワレモノ注意」と書く
衣類
衣類は意外とかさばります。効率よく梱包するコツ:
- ハンガーにかけた服はハンガーボックスを使うとシワにならない
- 引き出しの中身はそのまま大きなビニール袋に入れてもOK
- 靴下や下着は隙間の詰め物としても使える
- スーツやコートはクリーニングのビニールをかけたまま梱包
本・書類
本は重いので、小さい段ボールに入れるのが鉄則です。
- 大きな段ボールに本を詰めると重すぎて底が抜ける
- 本は背表紙を上にして立てて入れると取り出しやすい
- 隙間はタオルや衣類で埋める
家電製品
- 冷蔵庫:前日に電源を切って霜を溶かし、運ぶ前に水を捨てる(冷蔵庫の電源はいつ抜く?)
- 洗濯機:前日に水抜きをする(給水・排水ホースの水を出す)
- テレビ:購入時の箱があれば使う。なければ毛布などで包む
- パソコン:データのバックアップを取ってから梱包
液体・調味料
- フタをしっかり閉めて、ラップでフタ周りを巻く
- 1本ずつビニール袋に入れる(漏れ対策)
- 段ボールにはビニール袋を敷いてから入れる
- 開封済みの調味料は引っ越し前に使い切るか処分すると、漏れの心配が減る
5. 約款で決まっている荷造りのルール
引っ越し業者の多くが使っている、国土交通省の「標準引越運送約款」(令和7年改正)には、荷造りについて次のように書かれています。
| 決まり | 内容(標準引越運送約款) |
|---|---|
| 荷造りはだれがする? | 荷物を送る人(申し込んだ人)が、荷物の性質・重さ・大きさ・距離などに合わせて、運送に適するように荷造りをする(第7条) |
| 荷造りが不十分なとき | 業者は必要な荷造りを求めるか、申し込んだ人の負担で必要な荷造りをする(第7条第2項) |
| 荷造りを頼みたいとき | 申し込めば、業者が申し込んだ人の負担で荷造りをする(第7条第3項) |
| 運んでもらえないことがあるもの | 現金・有価証券・宝石貴金属・預金通帳・キャッシュカード・印鑑など自分で持って運べる貴重品、火薬類などの危険品、動植物・ピアノ・美術品・骨董品など特別な管理が必要なもの(第4条第2項) |
6. 荷造りのNG行為
OK
- 段ボールの底をH貼りで補強
- 重いものは小さい箱、軽いものは大きい箱
- 中身と部屋名を明記
- 隙間を緩衝材で埋める
- 貴重品は自分で持ち運ぶ(約款第4条第2項)
NG
- 大きい段ボールに本を詰め込む(底抜け)
- 段ボールの底を一字貼りだけ(強度不足)
- 中身を書かずに封をする
- ワレモノと重いものを同じ箱に入れる
- 現金・通帳・印鑑を段ボールに入れる
7. 荷造りを楽にする工夫5つ
1. 「すぐ開ける箱」を作る
新居で最初に開ける箱を1〜2箱用意しましょう。中身はトイレットペーパー、タオル、歯ブラシ、充電器、着替え、工具(カッターとドライバー)など。目立つ色のテープで区別しておくと見つけやすいです。
2. ゴミ袋を圧縮袋代わりに
大きめのゴミ袋に衣類やぬいぐるみを入れて空気を抜くと、簡易圧縮袋になります。布団圧縮袋を買わなくても、かさばる衣類の体積を減らせます。布団そのものの運び方や、圧縮袋を使う前に確認することは「布団の運び方」で解説しています。
3. ラップで引き出しごと固定
タンスや小さなチェストは、引き出しに中身を入れたまま食品用ラップでぐるぐる巻きにすると、引き出しが飛び出さず、そのまま運べます。
4. ジッパー袋でネジを管理
家具を分解したときのネジやパーツは、ジッパー付き袋に入れて家具本体にテープで貼り付けておきましょう。「あのネジどこ?」がなくなります。
5. 段ボールに色分けシール
部屋ごとに色を決めて(例:キッチン=赤、リビング=青、寝室=緑)、段ボールに色シールを貼ると、引っ越し業者も一目で運び先がわかり、搬入がスムーズになります。
8. よくある質問(FAQ)
- Q. 引っ越しの荷造りは何日前から始める?
- A. 決まりはありませんが、引越ナビでは2〜3週間前から少しずつ始めるのを目安にしています。使う回数が少ないもの(本・季節外の衣類)から箱詰めし、直前まで使うものは最後に梱包します。
- Q. 引っ越しの荷造りでダンボールは何箱必要?
- A. 必要な数は荷物の量によって違います。業者が資材を用意するプランもあり、たとえば日本通運の「単身パック当日便」ではダンボール10個が無料で提供されます。見積もりのときに、何箱もらえるか、足りないときはどうするかを確認しましょう。
- Q. 荷造りは引っ越し業者に頼める?
- A. 国土交通省の標準引越運送約款では、荷造りは申し込んだ人がするのが基本ですが、申し込めば業者が申し込んだ人の負担で荷造りをすると定められています(第7条)。料金や範囲は見積書で確認しましょう。
※ 本記事は、国土交通省「標準引越運送約款」(令和7年改正、第4条・第7条)、日本通運(NXの国内引越サービス「単身パック当日便」)の公式情報をもとに、2026年10月時点の情報で作成しています。荷造りの進め方や品物別の詰め方は、引越ナビがまとめた一般的な方法です。資材の提供や荷造りサービスの内容は業者・プランによって違うため、見積もりのときにご確認ください。