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1. 挨拶のタイミング
挨拶のタイミングにも決まりはありませんが、次のように考えると相手の負担になりにくいとよく言われます。
旧居での挨拶(引っ越し前日まで)
今までお世話になった近隣の方への挨拶は、引っ越しの1週間前〜前日までに済ませておくと、当日の作業の前に一言伝えられます。引っ越し当日はトラックの出入りや騒音で迷惑をかけることになるため、事前に「明日(〇日に)引っ越しますのでご迷惑をおかけします」と一言伝えておくと好印象です。
新居での挨拶(引っ越し当日〜翌日)
新居での挨拶は、引っ越してからなるべく早いうちにすると、顔を合わせたときに気まずくなりにくいです。搬入の前に一言伝えられると丁寧ですが、荷物の搬入が落ち着いてからでも構いません。
引っ越し後に時間が空いてしまった場合
忙しくて挨拶が遅れてしまった場合は、「ご挨拶が遅くなりました」と一言添えて伺う方法があります。時間がたってしまった場合は、廊下やエレベーターで会ったときに自己紹介する形にする人もいます。
2. 挨拶する範囲
挨拶する範囲にも決まりはありません。住まいの種類ごとに、よく言われる範囲を目安として紹介します。
マンション・アパートの場合
マンションやアパートでは、上下左右の部屋に挨拶する、とよく言われます。具体的には次の範囲です。
- 両隣の2軒
- 真上の1軒
- 真下の1軒
加えて、管理人さんがいる場合は管理人さんにも挨拶しておくと、建物のことを聞きやすくなります。大家さんが近くに住んでいる場合も同じです。
戸建ての場合
戸建ての場合は、昔から「向こう三軒両隣」という言葉があるように、次の範囲がよく目安にされます。
- 左右の2軒
- 向かい側の3軒
- 裏の1軒(塀が接している場合)
自治会(町内会)がある地域では、自治会長(町内会長)に挨拶する人もいます。ごみの出し方は、住んでいる自治体の公式サイトでも確認できます。
3. 手土産の選び方・予算
挨拶のときに、ちょっとした品物を渡す人が多いです。高すぎると相手に気を遣わせてしまうので、気軽に受け取れるものを選びましょう。
手土産の予算
手土産の予算は、500円〜1,000円程度がよく言われる目安です。決まりはないので、相手が気を遣わない程度の品を選びましょう。
おすすめの手土産
| 品物 | おすすめ理由 |
|---|---|
| タオル | 消耗品で、使う人を選ばない |
| 洗剤・食器用洗剤 | 日用品なので実用的。ギフトセットが便利 |
| 焼き菓子 | 個包装で日持ちするものを選ぶ。アレルギーなど食べられないものがある人もいる |
| ラップ・ジップ袋 | 実用的で好みが分かれにくい |
| お米(2合パック) | 「末永くよろしく」の意味を込められる縁起物 |
避けたほうがよい手土産
以下のような品物は引っ越し挨拶の手土産として避けたほうが無難です。
- 生もの・要冷蔵品 ── 不在の場合にドアノブに掛けて帰ることができない
- 香りの強いもの ── 好みが分かれるアロマ・入浴剤など
- 手作りの食べ物 ── 衛生面の不安から敬遠される可能性がある
- 高価すぎるもの ── 相手に気を遣わせてしまう
4. 挨拶の例文テンプレート
実際の挨拶では、簡潔に自己紹介をして手土産を渡します。長々と話す必要はありません。以下の例文を参考にしてください。
新居での基本の挨拶
「はじめまして。本日(〇月〇日に)隣に引っ越してまいりました〇〇と申します。引っ越しの作業でお騒がせして申し訳ございません。これからお世話になりますが、どうぞよろしくお願いいたします。心ばかりの品ですが、お受け取りいただければ幸いです。」
ファミリーでの挨拶
「はじめまして。〇号室に引っ越してまいりました〇〇と申します。夫婦と子ども1人(〇歳)の3人家族です。子どもが小さいので、足音などでご迷惑をおかけすることがあるかもしれませんが、気をつけてまいります。どうぞよろしくお願いいたします。」
旧居での挨拶
「〇〇号室の〇〇でございます。このたび〇月〇日に引っ越すことになりました。今まで大変お世話になりました。引っ越し当日はトラックの出入りなどでご迷惑をおかけするかもしれませんが、ご了承いただけますと幸いです。本当にありがとうございました。」
5. 不在時の対応方法
挨拶に伺っても相手が不在の場合は、以下のように対応しましょう。
2〜3回訪問してもいなかった場合
曜日や時間帯を変えて2〜3回訪問してみましょう。それでも不在の場合は、手紙と一緒に手土産をドアノブに掛ける(またはポストに入れる)方法がよく取られます。
不在時に残す手紙の書き方
「〇〇号室に引っ越してまいりました〇〇と申します。何度かご挨拶に伺いましたが、ご不在のようでしたのでお手紙にて失礼いたします。引っ越し作業ではお騒がせいたしました。心ばかりの品をお届けいたしますので、お受け取りいただければ幸いです。今後ともどうぞよろしくお願いいたします。」
6. 一人暮らしの人の注意点
一人暮らしの人は、防犯のことも考えて、挨拶をするかどうか・どこまで伝えるかを決めましょう。
挨拶をしないという選択肢もある
防犯のために、あえて挨拶をしない人もいます。挨拶は義務ではないので、安全を最優先に判断しましょう。
挨拶する場合の注意点
- 「一人暮らし」であることを明かさない(家族構成は言わなくてOK)
- フルネームではなく名字だけ伝える
- 在宅時間帯やライフスタイルを詳しく話さない
- 挨拶は明るい時間帯(昼間)に行う
- 不安がある場合は管理会社や大家さんだけに挨拶する
7. よくある質問(FAQ)
- Q. 引っ越し挨拶は必ずしないといけない?
- A. 法律の義務や公式の決まりはありません。顔を合わせたときの気まずさを減らすためにする人が多い一方で、防犯などの理由で省略する人もいます。地域や建物、自分の状況に合わせて判断しましょう。
- Q. 手土産にのし(熨斗)は必要?
- A. 必須ではありませんが、つけたほうが丁寧な印象になります。表書きは「御挨拶」か「粗品」、水引は紅白の蝶結び(花結び)を選びましょう。名字を入れることで、相手に名前を覚えてもらいやすくなります。
- Q. 賃貸マンションでも挨拶は必要?
- A. 決まりはありません。生活音などで気になることがあったときに、顔を知っていると話しやすくなるという考え方から、賃貸でも挨拶する人がいます。小さな子どもがいる場合などは、先に一言伝えておくと安心という人もいます。防犯の面から挨拶をしない人もいるので、自分の状況に合わせて決めましょう。
- Q. 挨拶のとき何分くらい話せばいい?
- A. 決まりはありませんが、引越ナビの目安として、名乗る・一言挨拶する・手土産を渡す、の短い挨拶で十分です。相手の時間を取らないように、手短に済ませましょう。
- Q. 相手からお返しをもらったらどうする?
- A. 手土産は挨拶の気持ちとして渡すものなので、お返しを期待する必要はありません。もしお返しをいただいた場合は、お礼を伝えましょう。
※ 本記事は、引っ越しの挨拶について一般によく言われている方法を、引越ナビが目安としてまとめたものです。法律や公式の決まりはなく、地域・建物・状況によって考え方は違います。