一人暮らしの引っ越しで人気の「単身パック」は、専用ボックスで荷物を混載輸送する仕組みで、通常の引っ越しプランよりも大幅に費用を抑えられます。本記事では、日通・ヤマト・サカイ・赤帽など主要サービスの料金やサイズを比較し、あなたに合った単身パックの選び方を解説します。
目次
単身パックとは?通常プランとの違い
単身パックは、あらかじめ決められたサイズの専用ボックス(カーゴ)に荷物を積み込み、他の利用者の荷物と一緒にトラックで運ぶ「混載便」のサービスです。トラック1台を丸ごと使う通常の引っ越しプランと違い、輸送コストを他の利用者と分担するため、料金が格安になります。
通常プランとの主な違い
| 項目 | 単身パック | 通常プラン(単身向け) |
|---|---|---|
| 荷物量 | 専用ボックス1〜2個分 | 制限なし(トラック1台分) |
| 料金目安 | 2〜5万円 | 4〜10万円 |
| 輸送方式 | 混載便(他の荷物と同乗) | チャーター便(トラック貸切) |
| 日時指定 | 日にちのみ(時間帯は制限あり) | 日時を細かく指定可能 |
| 梱包 | 自分で梱包 | 業者が梱包するプランあり |
| 大型家具 | ボックスに入るもののみ | ほぼ全て対応可能 |
主要サービス比較表
2026年現在、利用できる主要な単身パックサービスを比較しました。サイズ・料金・特徴がそれぞれ異なるため、荷物量と予算に合わせて選びましょう。
| サービス名 | 業者 | ボックスサイズ(cm) | 料金目安 | 特徴 |
|---|---|---|---|---|
| 単身パックS | 日通 | 108 x 74 x 155 | 約20,000円〜 | 最安クラス。荷物が少ない人向け |
| 単身パックL | 日通 | 108 x 104 x 175 | 約27,000円〜 | Sの約1.6倍の容量。小型冷蔵庫・洗濯機も可 |
| わたしの引越 | ヤマト | 104 x 104 x 170 | 約25,000円〜 | Web完結で申込可能。丁寧な対応に定評 |
| 小口便引越サービス | サカイ | 105 x 75 x 144 | 約22,000円〜 | サカイの安心感。長距離に強い |
| 赤帽 | 赤帽協同組合 | 軽トラック1台分 | 約13,000円〜 | 近距離最安。作業手伝いが必要な場合あり |
日通 単身パックS/L
単身パックの代名詞ともいえる日通のサービス。Sサイズは段ボール16個程度、Lサイズは段ボール30個+小型家電が入る容量です。Web割引で2,200円引きになるほか、開始時間を業者にお任せする「おまかせ時間帯」でさらに1,100円引きになります。2ボックス以上を利用する場合は1ボックスあたり1,100円割引されるのも魅力です。
ヤマト わたしの引越
宅急便で知られるヤマトグループのサービスで、申し込みから料金確認までWebで完結できます。専用ボックスの容量は日通のLサイズとほぼ同等で、単身赴任や学生の引っ越しに人気があります。平日割引や早期申込割引の制度もあり、うまく活用すれば3万円以下に収まることも多いです。
サカイ 小口便引越サービス
引越業界最大手のサカイが提供する単身向けサービス。ボックスサイズはコンパクトですが、長距離輸送の実績が豊富で、東京〜大阪間でも安心して利用できます。見積もり時にスタッフが荷物量を確認してくれるため、「ボックスに入りきらなかった」というトラブルが少ないのが特徴です。
赤帽
赤帽は個人事業主による軽貨物運送で、厳密には「単身パック」ではありませんが、近距離の一人暮らし引っ越しでは最もコストパフォーマンスが高い選択肢です。軽トラック1台分の荷物を運べるため、段ボール以外に小型家具や自転車なども積載可能。ただし、ドライバー1名での対応が基本のため、重い荷物の搬出入は利用者の手伝いが必要になることがあります。
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単身パックの料金は、距離・時期・サイズによって変動します。以下の表で、距離別のおおよその相場を確認しましょう。
| 距離 | ボックス1個 | ボックス2個 |
|---|---|---|
| 同一市内(〜30km) | 20,000〜25,000円 | 35,000〜45,000円 |
| 同一県内(〜100km) | 22,000〜30,000円 | 40,000〜55,000円 |
| 隣接県(〜200km) | 25,000〜35,000円 | 45,000〜60,000円 |
| 東京〜大阪(約500km) | 30,000〜40,000円 | 55,000〜75,000円 |
| 東京〜福岡(約1,000km) | 35,000〜50,000円 | 65,000〜90,000円 |
サイズ・荷物量の目安
「自分の荷物が単身パックに入りきるかどうか」は、最も気になるポイントでしょう。以下に、ボックスサイズ別の積載目安を示します。
ボックス1個に入る荷物の目安(日通 単身パックL基準)
- 段ボール(Mサイズ):15〜20個
- 衣装ケース:3〜4個
- 布団袋:1個
- 小型冷蔵庫(2ドア・109Lまで):1台
- 全自動洗濯機(4kgまで):1台
- 電子レンジ:1台
- テレビ(20インチまで):1台
ボックスに入らないもの
・ベッド(折りたたみ式を除く)
・ソファ
・大型冷蔵庫(200L以上)
・ドラム式洗濯機
・デスク(幅100cm以上)
・本棚(高さ180cm以上)
・自転車(赤帽を除く)
向いている人・向いていない人
単身パックが向いている人
- 大型家具(ベッド・ソファ)を持っていない
- 段ボール20個以内で収まる荷物量
- 引っ越しの時間帯にこだわらない
- とにかく費用を安く抑えたい
- 学生・単身赴任などで荷物が少ない
単身パックが向いていない人
- ベッドやソファなどの大型家具がある
- 荷物が段ボール30個以上ある
- 引っ越しの時間を細かく指定したい
- 梱包・荷解きも業者に任せたい
- ペットや植物など特殊な荷物がある
申込から当日までの流れ
単身パックの利用の流れは、通常の引っ越しよりもシンプルです。
STEP 1:見積もり・申込(引っ越し2〜4週間前)
Webまたは電話で見積もりを依頼します。多くのサービスではWebから申し込むと割引が適用されます。荷物量に不安がある場合は、電話で相談するのがおすすめです。
STEP 2:荷造り(引っ越し3日前〜前日)
段ボールに荷物を梱包します。単身パックでは、梱包は原則として自分で行います。段ボールは業者から購入するか、スーパーやドラッグストアで無料でもらえます。冷蔵庫は前日までに電源を抜いて霜取りをしておきましょう。
STEP 3:集荷当日
指定の時間帯に作業員が専用ボックスを持って訪問します。荷物をボックスに積み込み、破損防止の養生を行ってくれます。作業時間は通常30分〜1時間程度です。
STEP 4:配達日
指定日に新居へ荷物が届きます。同一エリア内なら翌日〜2日後、長距離の場合は3〜5日後が目安です。配達時間帯はおおまかな指定が可能です。
費用を抑えるコツ
Web割引を活用する
日通やヤマトでは、Webからの申込で1,100〜2,200円の割引が適用されます。電話で見積もりを取った場合でも、最終申込はWebから行うことで割引が効くケースもあります。
平日・午後便を選ぶ
土日祝日よりも平日のほうが2,000〜5,000円安くなるのが一般的です。また、午前指定より午後便やフリー便(時間帯お任せ)のほうが安くなります。
荷物を減らしてボックス1個に収める
ボックス2個になると料金はほぼ倍額です。不要な家具・家電はフリマアプリや自治体の粗大ごみ回収で処分し、できるだけ1個に収めましょう。新居で買い直したほうが安い場合もあります。
閑散期を狙う
1月・6月・11月は引っ越しの閑散期で、繁忙期(3〜4月)と比べて30〜50%安くなることもあります。転勤や入学で時期を選べない場合でも、月末より月初のほうが割安な傾向があります。
よくある質問(FAQ)
単身パックで自転車は運べますか?
一般的な単身パックのボックスには自転車は入りません。折りたたみ自転車であればボックスに入る場合もありますが、通常サイズの自転車は別途配送(約5,000〜8,000円)の手配が必要です。赤帽の場合は軽トラックに積めるため、一緒に運ぶことが可能です。
ダンボールは業者がくれますか?
単身パックでは、ダンボールの無料提供がないサービスが多いです。日通の単身パックではダンボールは別売り(1枚300〜400円)になります。スーパーやドラッグストアで無料でもらうか、ホームセンターで購入するのがおすすめです。
単身パックの荷物はいつ届きますか?
配達日は距離によって異なります。同一エリア内(同じ都道府県内)なら集荷の翌日〜2日後、東京〜大阪間で3〜4日後、東京〜福岡間で4〜5日後が目安です。混載便のため、チャーター便より配達に時間がかかる点はご了承ください。
ボックスに入りきらなかった場合はどうなりますか?
当日ボックスに入りきらない荷物が出た場合、追加ボックスの手配(空きがあれば)か、宅急便での別送になります。追加費用が発生するため、事前に荷物量をしっかり確認することが重要です。不安な場合は業者に写真を送って相談しましょう。
単身パックと赤帽、どちらが安いですか?
近距離(同一市区町村内)では赤帽のほうが安いケースが多く、1万円台から利用できます。一方、100km以上の中〜長距離では単身パックのほうが割安になります。荷物量にもよりますが、「近距離なら赤帽、遠距離なら単身パック」と覚えておくとよいでしょう。