1. 新しい住所で投票できるのは「3か月」たってから
投票するには、その市区町村の選挙人名簿に登録されている必要があります。総務省と松本市の案内によると、名簿に登録されるには、住民票を作った日(ほかの市区町村からの引っ越しなら転入届を出した日)から、引き続き3か月以上その市区町村の住民基本台帳に記録されていることが必要です。
そのため、ほかの市区町村へ引っ越して3か月たっていない間は、新しい住所では投票できません。住民票を移していない場合も同じです(川崎市・松本市)。
2. 引っ越して3か月たっていないときの投票先
引っ越して3か月たっていない間に選挙があるときは、選挙の種類によって投票できる場所が変わります。松本市の選挙管理委員会の案内をまとめると、次のとおりです。
| 選挙の種類 | 同じ市区町村の中で引っ越した | 同じ都道府県のほかの市区町村へ | ほかの都道府県へ |
|---|---|---|---|
| 国政選挙(衆議院・参議院) | 投票できる | 前の住所の市区町村で投票できる | 前の住所の市区町村で投票できる |
| 都道府県の選挙(知事・議員) | 投票できる | 前の住所の市区町村で投票できる(同じ都道府県に住んでいることを証明する書類の提示などが必要) | 投票できない |
| 市区町村の選挙(市長・議員など) | 投票できる | 投票できない | 投票できない |
国政選挙は、新しい住所で名簿に登録されるまでは、原則として前の住所の市区町村で投票します(松本市)。川崎市も、国政選挙は前の住所の市区町村で投票できる場合があるので、前の住所の選挙管理委員会に問い合わせるよう案内しています。
3. 前の住所まで行けないときは不在者投票
前の住所の市区町村で投票できても、遠くに引っ越した場合は、投票所まで行くのが大変です。総務省によると、選挙人名簿に登録されている市区町村以外に滞在している人は、滞在している市区町村の選挙管理委員会で不在者投票ができます。
- 名簿に登録されている市区町村(前の住所)の選挙管理委員会に、投票用紙・投票用封筒・不在者投票証明書を、直接または郵便などで請求する。どこで投票したいかも伝える(市区町村によってはオンラインでも請求できる)
- 届いた投票用紙などを、そのまま持って、投票日の前日までに、投票する市区町村(今いる市区町村)の選挙管理委員会に行く
- 封筒の中の不在者投票証明書は開けない。投票用紙に前もって書き込まない
郵便のやりとりに日数がかかるので、選挙があるとわかったら早めに請求しましょう。投票日に用事がある場合の期日前投票は、名簿に登録されている市区町村(前の住所)でする投票です(総務省)。
4. 引っ越すときに気をつけること
- 転入届を出さないと、新しい住所の名簿に登録されない:松本市は、転入の届出をしなければ転入先の名簿には登録されないと案内しています。引っ越したら14日以内に転入届を出しましょう(「転出届・転入届・転居届の出し方」)。
- 住民票を移さないと、ずっと前の住所でしか投票できない:住民票を移さないままにしたときに起きることは「住民票を移さないとどうなる?」で解説しています。
- 迷ったら選挙管理委員会に確認する:自分がどこで投票できるかは、前の住所と新しい住所の市区町村の選挙管理委員会で確かめられます。
5. よくある質問(FAQ)
- Q. 引っ越してすぐの選挙は、どこで投票する?
- A. ほかの市区町村へ引っ越して3か月たっていない間は、新しい住所では投票できません。国政選挙は、原則として前の住所の市区町村で投票できます。都道府県の選挙は同じ都道府県の中での引っ越しなら前の住所で投票でき、市区町村の選挙は前の市区町村の外へ引っ越すと投票できません(松本市の案内)。
- Q. 新しい住所で投票できるのはいつから?
- A. 転入届を出した日から引き続き3か月以上その市区町村の住民基本台帳に記録され、選挙人名簿に登録されてからです(総務省・松本市)。
- Q. 前の住所が遠くて投票に行けないときは?
- A. 前の住所の市区町村の選挙管理委員会に投票用紙などを請求し、今いる市区町村の選挙管理委員会で不在者投票ができます。投票は投票日の前日までです(総務省)。
- Q. 前の住所の選挙人名簿からはいつ消える?
- A. 総務省によると、転出してから4か月たったときに抹消されます。
引っ越しの手続き、もう忘れない
転出届・転入届からマイナンバーカード、ライフラインまで、引っ越し日を入れるだけでやることを期限つきで一覧にできます。
引越ナビなら全部まとめて無料で使えます。
※ 本記事は、総務省(選挙人名簿、投票制度、選挙人名簿の登録制度の改正の概要、都道府県選挙の選挙権の取扱いについて)、松本市・川崎市の選挙管理委員会(引っ越しをした場合の投票)の公式情報をもとに、2026年10月時点の情報で作成しています。選挙ごとの扱いや手続きは、名簿に登録されている市区町村の選挙管理委員会でご確認ください。