1. 引っ越し時に必要な車関連の手続き一覧
引っ越しで住所が変わると、車に関する手続きが複数発生します。まずは全体像を把握しましょう。
| 手続き | 届出先 | 期限 | 費用目安 |
|---|---|---|---|
| 車庫証明の取得 | 新住所の管轄警察署 | 引っ越し後すみやかに | 2,500〜2,900円 |
| 車検証の住所変更 | 新住所の管轄運輸支局 | 転居後15日以内 | 350円〜 |
| ナンバープレートの変更 | 新住所の管轄運輸支局 | 管轄が変わる場合のみ | 1,500〜5,000円程度 |
| 運転免許証の住所変更 | 警察署・免許センター | すみやかに | 無料 |
| 自動車保険の住所変更 | 保険会社 | すみやかに | 無料 |
- 新居の駐車場を確保する
- 車庫証明を新住所の管轄警察署で申請する
- 車検証の住所変更を運輸支局で行う
- 管轄が変わる場合はナンバープレートを変更する
- 運転免許証の住所を変更する
- 自動車保険の住所変更を連絡する
- ETCカードの登録情報を変更する
- JAFなどのロードサービスの住所変更をする
2. 車庫証明の取得方法
車庫証明(正式名称:自動車保管場所証明書)は、車の保管場所を証明する書類です。車検証の住所変更に必須となるため、最初に手続きしましょう。
車庫証明が必要な場合
- 引っ越しで住所が変わったとき
- 駐車場の場所を変更したとき
- 新たに車を購入するとき
なお、一部の地域(人口の少ない村など)では車庫証明が不要な場合もあります。新住所の管轄警察署に確認しましょう。
申請に必要な書類
| 書類名 | 入手方法 |
|---|---|
| 自動車保管場所証明申請書 | 警察署の窓口またはWebサイトからダウンロード |
| 保管場所標章交付申請書 | 警察署の窓口またはWebサイトからダウンロード |
| 保管場所の所在図・配置図 | 自分で作成(Googleマップを参考にしてもOK) |
| 保管場所の使用権原疎明書面(自認書) | 自宅に駐車場がある場合に必要 |
| 保管場所使用承諾証明書 | 月極駐車場の場合、管理会社や大家に記入してもらう |
申請の流れと費用
ステップ1:書類を準備する
上記の必要書類をそろえます。申請書は警察署の窓口でもらえるほか、都道府県警のWebサイトからダウンロードできます。
ステップ2:管轄の警察署に提出する
新住所を管轄する警察署の窓口に提出します。受付時間は平日の8:30〜17:15が一般的です(土日祝は受付不可)。
ステップ3:交付を受ける(3〜7日後)
提出後、警察が現地確認を行います。問題がなければ3〜7営業日で車庫証明が交付されます。交付時に手数料を支払います。
| 費用項目 | 金額(目安) |
|---|---|
| 申請手数料(証紙代) | 約2,100円 |
| 標章交付手数料 | 約500円 |
| 合計 | 約2,500〜2,900円(都道府県により異なる) |
3. 車検証の住所変更
車検証(自動車検査証)の住所変更は、道路運送車両法で転居後15日以内に届け出ることが義務付けられています。届出先は新住所を管轄する運輸支局(軽自動車の場合は軽自動車検査協会)です。
必要書類(普通自動車の場合)
| 書類名 | 備考 |
|---|---|
| 車検証(原本) | 現在のもの |
| 車庫証明書 | 新住所で取得したもの(1ヶ月以内) |
| 住民票(発行後3ヶ月以内) | 新住所が記載されたもの |
| 申請書(OCRシート第1号様式) | 運輸支局の窓口で入手 |
| 手数料納付書 | 運輸支局の窓口で入手 |
| 自動車税申告書 | 運輸支局隣接の税事務所で入手 |
| 印鑑(認印) | 本人申請の場合 |
手続きの流れ
ステップ1:運輸支局の窓口で申請書類一式を入手・記入します。
ステップ2:登録手数料(350円)の印紙を購入し、手数料納付書に貼付します。
ステップ3:窓口に書類を提出し、新しい車検証を受け取ります。
ステップ4:隣接する税事務所で自動車税の申告を行います(住所変更のみなので税額は変わりません)。
軽自動車の場合
軽自動車は運輸支局ではなく軽自動車検査協会で手続きします。必要書類はほぼ同じですが、車庫証明が不要な地域もあります(届出制の地域もあり)。手続き費用も同様に350円程度です。
4. ナンバープレートの変更
引っ越しで運輸支局の管轄が変わる場合、ナンバープレートの変更が必要です。同じ管轄内の引っ越しなら変更不要です。
管轄が変わるかどうかの確認方法
現在のナンバープレートの地名と、新住所の管轄を比較します。例えば「品川」ナンバーの地域から「横浜」ナンバーの地域に引っ越す場合は変更が必要です。国土交通省のWebサイトで管轄を確認できます。
ナンバープレート変更の費用
| プレートの種類 | 費用 |
|---|---|
| 通常のナンバープレート(ペイント式) | 約1,500円(前後2枚) |
| 字光式ナンバープレート | 約3,000円 |
| 希望ナンバー(ペイント式) | 約4,200〜4,400円 |
| 図柄入りナンバー | 約7,000〜9,000円 |
ナンバープレートの変更は、車検証の住所変更と同時に運輸支局で行います。古いナンバープレートはその場で返納し、新しいプレートを取り付けます。そのため、車を運輸支局に持ち込む必要があります。
希望ナンバーにする場合
引っ越しでナンバーが変わるタイミングで、希望ナンバーに変更することもできます。希望ナンバーは事前にWebで申し込み、交付まで4〜5日(抽選対象の番号は週1回抽選)かかります。引っ越し前に申し込んでおくとスムーズです。
5. 運転免許証の住所変更
運転免許証の住所変更は届出先を自由に選べるため、比較的簡単に手続きできます。
届出先(いずれか1か所)
- 新住所の管轄警察署(最も手軽)
- 運転免許センター(即日発行が確実)
- 運転免許試験場
必要書類
- 運転免許証(現在のもの)
- 新住所を確認できる書類(住民票、マイナンバーカード、健康保険証、公共料金の領収書など、いずれか1点)
- 運転免許証記載事項変更届(窓口で記入)
費用は無料です。手続きにかかる時間は窓口の混雑状況にもよりますが、通常15〜30分程度です。
免許証の住所変更をしないとどうなる?
法律上の罰則はありませんが、以下のような不便が生じます。
- 免許更新のハガキが届かない(旧住所に届いてしまう)
- 本人確認書類として使えない(住所が一致しないため)
- 交通違反時のトラブル(住所不一致を指摘される可能性)
6. 自動車保険の住所変更
自動車保険(自賠責保険・任意保険)も住所変更が必要です。住所変更を忘れると、万が一の事故の際に保険金が支払われない可能性もあるため、忘れずに手続きしましょう。
任意保険の住所変更
以下の方法で手続きできます。
- Web:保険会社のマイページから変更(最も簡単)
- 電話:保険会社のカスタマーセンターに連絡
- 代理店:代理店型保険の場合は担当者に連絡
住所変更の際に伝える情報は以下のとおりです。
- 新住所
- 新しいナンバープレートの番号(変更した場合)
- 車の使用目的の変更(通勤→日常使い等)
- 年間走行距離の変更(通勤距離が変わった場合)
自賠責保険の住所変更
自賠責保険(強制保険)の住所変更は、保険証券に記載の保険会社に連絡します。車検証の住所を変更すれば、次の車検時に自動的に更新されることが多いですが、念のため保険会社に連絡しておくと安心です。
住所変更で保険料が変わるケース
| 変更内容 | 保険料への影響 |
|---|---|
| 都市部から地方へ引っ越し | 安くなる傾向 |
| 地方から都市部へ引っ越し | 高くなる傾向 |
| 通勤使用 → 日常・レジャー使用 | 安くなる |
| 年間走行距離が減少 | 安くなる(走行距離区分のある保険の場合) |
7. 手続きの期限と罰則
車関連の手続きには法律で定められた期限があります。期限を過ぎると罰則が科される可能性もあるため注意しましょう。
| 手続き | 期限 | 罰則 |
|---|---|---|
| 車検証の住所変更 | 転居後15日以内 | 50万円以下の罰金(道路運送車両法第109条) |
| 車庫証明の届出 | 保管場所変更後15日以内 | 10万円以下の罰金(車庫法第17条) |
| 運転免許証の住所変更 | すみやかに | 2万円以下の罰金または科料(道路交通法第121条)※実際に適用されることはまれ |
| 自動車保険の住所変更 | 法定期限なし | 罰則なし(ただし事故時に不利益あり) |
手続きのおすすめスケジュール
| 時期 | やること |
|---|---|
| 引っ越し前 | 新居の駐車場を確保、保管場所使用承諾証明書を依頼 |
| 引っ越し直後 | 転入届を提出、住民票を取得、免許証の住所変更 |
| 引っ越し後1週間以内 | 車庫証明を警察署に申請 |
| 車庫証明交付後 | 車検証の住所変更・ナンバープレート変更(運輸支局) |
| 車検証変更後 | 自動車保険の住所変更、ETCの登録情報変更 |
8. バイク・原付の手続き
バイクや原付(原動機付自転車)も引っ越し時に住所変更の手続きが必要です。排気量によって届出先や手続きが異なります。
原付(125cc以下)の場合
原付は市区町村の役所で手続きします。
同じ市区町村内での引っ越し:
転居届を出せば、ナンバープレートはそのまま使えます。特別な手続きは不要です。
別の市区町村への引っ越し:
- 旧住所の役所で廃車手続き(ナンバー返納)を行う
- 新住所の役所で登録手続き(新しいナンバーの交付)を行う
- または、新住所の役所で旧ナンバーを返納して同時に新規登録する
必要書類は、廃車証明書(旧住所で取得)、本人確認書類、印鑑です。費用は無料です。
軽二輪(126〜250cc)の場合
軽二輪は運輸支局で手続きします。
| 必要書類 | 備考 |
|---|---|
| 軽自動車届出済証 | 現在のもの |
| 住民票 | 新住所のもの |
| 自賠責保険証明書 | 有効期間内のもの |
| 印鑑 | 認印でOK |
| 軽自動車届出済証記入申請書 | 窓口で入手 |
管轄が変わる場合はナンバープレートの変更も必要です(費用:約600円)。
小型二輪(251cc以上)の場合
小型二輪は普通自動車と同様に運輸支局で手続きします。必要書類も車検証、住民票、車庫証明(地域によっては不要)など、普通自動車に準じます。管轄が変わる場合はナンバープレートの変更が必要です。
※ 本記事の情報は2026年9月時点のものです。手続きの詳細は各事業者・行政機関の公式サイトでご確認ください。