1. 引っ越し料金が高い時期・安い時期
引っ越し料金は1年を通じて大きく変動します。需要が集中する時期は高く、需要が少ない時期は安くなるというシンプルな仕組みです。
| 時期 | 料金水準 | 理由 |
|---|---|---|
| 3月下旬〜4月上旬 | 最も高い | 入学・入社・転勤の集中 |
| 3月上旬〜中旬 | かなり高い | 繁忙期の前半 |
| 9月〜10月 | やや高い | 転勤の第二シーズン |
| 2月・5月 | 普通 | 繁忙期の前後 |
| 6月〜8月 | 安い | 需要が落ち着く時期 |
| 11月〜1月 | 最も安い | 年末年始を除き需要が少ない |
2. 繁忙期(3〜4月)の料金相場
3月下旬から4月上旬は引っ越し業界が1年で最も忙しい時期です。大学の入学、新社会人の入社、企業の人事異動が集中するため、需要が供給を大幅に上回ります。
繁忙期の料金相場(単身の場合)
| 距離 | 通常期の相場 | 繁忙期の相場 | 差額 |
|---|---|---|---|
| 同一市区町村(〜15km) | 25,000〜35,000円 | 40,000〜70,000円 | +15,000〜35,000円 |
| 同一都道府県(〜50km) | 30,000〜45,000円 | 50,000〜80,000円 | +20,000〜35,000円 |
| 他県(〜200km) | 45,000〜65,000円 | 70,000〜130,000円 | +25,000〜65,000円 |
| 長距離(500km〜) | 55,000〜80,000円 | 100,000〜200,000円 | +45,000〜120,000円 |
繁忙期の料金相場(家族の場合)
| 距離 | 通常期の相場(2〜3人家族) | 繁忙期の相場(2〜3人家族) |
|---|---|---|
| 同一市区町村(〜15km) | 60,000〜80,000円 | 100,000〜150,000円 |
| 同一都道府県(〜50km) | 70,000〜100,000円 | 120,000〜180,000円 |
| 他県(〜200km) | 100,000〜150,000円 | 160,000〜300,000円 |
| 長距離(500km〜) | 150,000〜250,000円 | 250,000〜500,000円 |
3. 閑散期の料金相場
引っ越し需要が落ち着く時期は業者間の競争が激しくなるため、料金が下がります。値引き交渉もしやすくなります。
閑散期その1:6月〜8月
梅雨や夏の暑さで引っ越しを避ける人が多く、需要が減ります。
- 6月:梅雨の影響で不人気。1年で最も安い月の一つ
- 7月:夏休みに入ると家族の引っ越しがやや増えるが、まだ安い
- 8月:お盆前後を避ければ安い。お盆期間はやや上がる
閑散期その2:11月〜1月
年末年始を除き、引っ越し需要が1年で最も低い時期です。
- 11月:特にイベントがなく閑散。値引き交渉しやすい
- 12月:年末の大掃除シーズンだが、引っ越し需要は少ない。年末年始(12/28〜1/3頃)は休業する業者も
- 1月:年明けは1年でもっとも需要が少ない。ただし下旬から繁忙期に向けて徐々に上がり始める
閑散期の料金相場(単身の場合)
| 距離 | 閑散期の相場 | 繁忙期との差額 |
|---|---|---|
| 同一市区町村(〜15km) | 20,000〜30,000円 | 繁忙期より20,000〜40,000円安い |
| 同一都道府県(〜50km) | 25,000〜40,000円 | 繁忙期より25,000〜40,000円安い |
| 他県(〜200km) | 35,000〜55,000円 | 繁忙期より35,000〜75,000円安い |
| 長距離(500km〜) | 45,000〜70,000円 | 繁忙期より55,000〜130,000円安い |
4. 月別の引っ越し料金比較表
1月〜12月の料金水準を一覧にまとめました。単身・近距離(同一都道府県内)の目安です。
| 月 | 料金目安(単身) | 料金水準 | 備考 |
|---|---|---|---|
| 1月 | 25,000〜40,000円 | 安い | 年明けは需要少。下旬から上昇傾向 |
| 2月 | 30,000〜50,000円 | やや安い〜普通 | 繁忙期直前。下旬は上がり始める |
| 3月 | 50,000〜100,000円 | 最も高い | 繁忙期のピーク。下旬が最高値 |
| 4月 | 40,000〜80,000円 | 高い | 上旬はまだ高い。中旬以降は下降 |
| 5月 | 30,000〜50,000円 | 普通 | GWはやや高い。GW明けは安い |
| 6月 | 25,000〜40,000円 | 安い | 梅雨で需要減。穴場の月 |
| 7月 | 28,000〜45,000円 | やや安い | 夏休みで家族の需要がやや増 |
| 8月 | 28,000〜45,000円 | やや安い | お盆前後はやや上昇 |
| 9月 | 30,000〜50,000円 | 普通〜やや高い | 転勤の第二シーズン |
| 10月 | 30,000〜50,000円 | 普通 | 転勤需要が落ち着いてくる |
| 11月 | 25,000〜38,000円 | 安い | 年間で最も安い月の一つ |
| 12月 | 25,000〜40,000円 | 安い | 年末年始を除けば安い |
5. 曜日・時間帯による料金差
月だけでなく、曜日や時間帯でも引っ越し料金は変わります。これらを組み合わせることで、さらに安くなります。
曜日による料金差
| 曜日 | 料金傾向 | 理由 |
|---|---|---|
| 月曜〜木曜 | 安い(基本料金) | 需要が少ない |
| 金曜 | やや安い | 翌日の土曜に備える人がいるが、まだ安め |
| 土曜 | 高い(+20〜30%) | 休日で需要が集中 |
| 日曜・祝日 | やや高い(+10〜20%) | 土曜より予約が分散するがまだ高め |
時間帯による料金差
| 時間帯 | 料金傾向 | メリット・デメリット |
|---|---|---|
| 午前便(9時〜12時開始) | 高い(基準料金) | 午後に片付けができる。最も人気 |
| 午後便(13時〜開始) | やや安い(-10〜20%) | 開始時間がやや遅くなる |
| フリー便(業者が時間を決定) | 安い(-20〜30%) | 開始時間が当日朝まで分からない |
六曜(大安・仏滅)の影響
「大安」は縁起がよいとされるため人気が集中し、料金が上がる傾向があります。逆に「仏滅」は避ける人が多いため予約が取りやすく、割引してくれる業者もあります。気にならない方は仏滅を狙うのも手です。
6. 安く引っ越すためのベストタイミング
ここまでの情報をまとめると、もっとも安く引っ越せる条件は以下のとおりです。
- 時期:11月・1月・6月(閑散期)
- 日付:月の前半(1日〜15日頃)
- 曜日:平日(月曜〜木曜)
- 時間帯:フリー便 または 午後便
- 六曜:仏滅(気にしない場合)
これらの条件をすべて満たした場合、繁忙期の半額〜3分の1の料金で引っ越せる可能性があります。
具体的な「最安」の日の例
例えば「11月上旬の火曜日・フリー便・仏滅」であれば、年間でほぼ最安値に近い料金で引っ越しができます。この条件で単身・近距離なら20,000円台も十分可能です。
7. 時期以外で料金を下げるコツ
引っ越し時期が自由に選べない場合でも、以下の方法で料金を下げられます。
複数業者から見積もりを取る
引っ越し料金を安くするためのもっとも効果的な方法が相見積もりです。3社以上の見積もりを比較するだけで、平均20〜30%の値引きが期待できます。
- 一括見積もりサイトを利用すると複数社に一度に依頼できる
- 見積もりは最低3社、できれば5社以上から取る
- 他社の見積もり金額を伝えると、さらに値引きしてくれることも
早割・早期予約割引を利用する
多くの引っ越し業者が、早期予約の割引を用意しています。
| 予約時期 | 割引の目安 |
|---|---|
| 1ヶ月以上前に予約 | 5〜10%割引 |
| 2ヶ月以上前に予約 | 10〜20%割引 |
| 直前(1週間以内)の予約 | 空きがあれば大幅値引きもあり得る |
荷物を減らす
引っ越し料金は荷物の量(トラックのサイズ)で大きく変わります。不用品を引っ越し前に処分することで、トラックのサイズを1ランク下げられればかなりの節約になります。
- 不要な家具・家電はフリマアプリやリサイクルショップで処分
- 本・衣類は引っ越し先で買い直すほうが安いことも
- ダンボールの数を減らすだけでもトラックサイズが変わる
自分でできることは自分でやる
- 梱包を自分で行う:おまかせプランより大幅に安くなる
- 小物は自力で運ぶ:乗用車で運べるものは自分で運搬
- エアコンの取り外し・取り付け:業者の追加オプションではなく専門業者に別途依頼すると安いことも
8. 繁忙期でも安くする裏ワザ
転勤や入学で「3〜4月にしか引っ越せない」という方も多いでしょう。繁忙期でも以下の方法で費用を抑えられます。
裏ワザ1:3月上旬を狙う
同じ3月でも上旬と下旬では料金が全然違います。3月上旬なら繁忙期でもまだ比較的安く、予約も取りやすいです。逆に3月20日以降は最高値になります。
裏ワザ2:平日のフリー便を指定する
繁忙期でも平日は土日より安くなります。フリー便なら、業者のスケジュールの隙間に入れてもらえるため、繁忙期でも比較的安い料金が出やすいです。
裏ワザ3:混載便・帰り便を利用する
混載便は、他の利用者の荷物と一緒にトラックに載せる方法です。1台のトラックを複数人でシェアするため料金が安くなります。
帰り便は、引っ越し作業を終えた空のトラックが営業所に戻る便を利用する方法です。通常の半額近くになることもあります。ただし、日時の指定が難しく、到着まで時間がかかるデメリットがあります。
裏ワザ4:コンテナ便(鉄道輸送)を利用する
長距離の引っ越しならJRのコンテナ便を利用する方法もあります。トラックよりも安く、CO2排出量も少ないエコな方法です。日通やサカイ引越センターなど大手が取り扱っています。
裏ワザ5:単身パックを活用する
荷物が少ない単身者なら、「単身パック」を利用しましょう。専用のボックスに荷物を詰めて運ぶサービスで、通常の引っ越しよりも30〜50%安いことが多いです。
| サービス名 | ボックスサイズ(目安) | 料金目安 |
|---|---|---|
| 日通 単身パックS | 幅108cm×奥行74cm×高さ155cm | 19,800円〜 |
| 日通 単身パックL | 幅108cm×奥行104cm×高さ175cm | 22,000円〜 |
| クロネコヤマト わたしの引越 | 幅104cm×奥行104cm×高さ170cm | 17,000円〜 |
| サカイ 小口便引越サービス | 専用ボックス(3辺合計160cm以内) | 距離による |
裏ワザ6:引っ越しを2回に分ける
先に荷物だけ閑散期に安く送り、自分は繁忙期に身軽に移動するという方法もあります。宅配便やコンテナ便で先に荷物を送っておけば、引っ越し当日は最低限の荷物で済みます。
※ 本記事の情報は2026年9月時点のものです。手続きの詳細は各事業者・行政機関の公式サイトでご確認ください。