布団はかさばるうえに、引っ越し当日の夜から使う必要がある荷物です。運び方を間違えると、濡れたり、羽毛布団がふくらまなくなったりすることも。この記事では、布団の3つの運び方と、布団袋・圧縮袋の正しい使い方、素材ごとの注意点を解説します。
1. 布団の運び方は3通り
布団の運び方は、大きく分けて次の3つです。荷物量や引っ越しの方法に合わせて選びましょう。
| 運び方 | 費用 | 向いている人 |
|---|---|---|
| 布団袋に入れて業者に運んでもらう | 引っ越し料金に含まれる | 引っ越し業者に頼む人(もっとも一般的) |
| 圧縮袋で小さくして段ボールに入れる | 圧縮袋代(数百円〜) | 単身パックなど荷物の量に上限がある人 |
| 宅配便で新居に送る | 1組あたり数千円(距離・サイズによる) | 自力で引っ越す人、単身パックに入りきらない人 |
ポイント:業者に頼む場合は、布団は「布団袋に入れて運んでもらう」のがいちばん手軽です。圧縮すると荷物は小さくなりますが、素材によっては傷むので、次の章以降の注意点を確認してください。
2. 布団袋の使い方
布団袋は、布団をまとめて運ぶための大きな袋です。引っ越し業者が用意してくれることが多いので、見積もりのときにもらえるか確認しておきましょう。用意がない場合は、ホームセンターで売っている布団収納袋や、大きめの厚手ビニール袋でも代用できます。
布団袋への入れ方
- 敷布団を三つ折りにして、袋のいちばん下に入れる
- その上に掛け布団、毛布、枕を重ねる
- シーツやカバーは外して洗濯しておくか、布団と一緒に入れる
- 袋の口をしっかり閉じ、「寝室」「すぐ使う」と書いておく
1袋に詰め込みすぎると持ちにくく、袋が破れる原因になります。目安は1袋に布団1組です。
注意:業者の布団袋は、防水ではない不織布のものもあります。雨の予報が出ている日は、布団を大きなビニール袋に入れてから布団袋に入れると安心です。
3. 圧縮袋を使うときの素材別の注意点
圧縮袋を使えば布団のかさを大きく減らせますが、素材によっては圧縮で傷んでしまいます。まず布団についている洗濯表示・品質表示タグを確認し、「圧縮しないでください」と書かれていれば圧縮は避けましょう。
| 素材 | 圧縮 | 注意点 |
|---|---|---|
| ポリエステル(化繊) | ○ | もっとも圧縮に向いている。数日の圧縮なら問題なく戻る |
| 羊毛 | △ | 短期間ならOK。長く圧縮するとへたりやすい |
| 羽毛(ダウン・フェザー) | △ | 強く圧縮すると羽根が折れてふくらみが戻りにくい。軽めに圧縮し、到着後すぐに出す |
| 綿(木綿わた) | × | わたが固まって元に戻らなくなる。圧縮は避ける |
| ウレタン・低反発マットレス | × | 圧縮すると素材が傷むことがある。購入時に圧縮梱包されていた製品でも、再圧縮はできないものが多い |
圧縮袋を上手に使うコツ
- 圧縮するのは引っ越しの前日か当日の朝。長期間の圧縮は避ける
- ぺしゃんこにせず、元の厚さの半分くらいまでにとどめる
- 圧縮前に天日干しして湿気を飛ばしておく(湿ったまま圧縮するとカビやにおいの原因に)
- 新居に着いたらその日のうちに袋から出し、広げて空気を含ませる
- 羽毛布団は、出したあとに軽くたたいたり干したりすると、ふくらみが戻りやすい
ポイント:単身パックのように荷物の量に上限がある場合は、ポリエステルの布団や毛布だけを圧縮し、羽毛布団は布団袋で運ぶ、という使い分けもおすすめです。単身パックのボックスの大きさは「単身パックおすすめ比較」で紹介しています。
4. 宅配便で布団を送る方法
自力で引っ越す場合や、単身パックに入りきらない場合は、布団を宅配便で新居に送る方法もあります。
送り方の手順
- 布団をビニール袋に入れて濡れないようにする
- 布団袋か大きめの段ボールに入れ、すき間がないように形を整える
- 3辺の合計と重さを測り、宅配便のサイズを確認する
- 届け先を新居の住所にし、到着日を引っ越し当日か翌日に指定する
布団1組なら、宅配便の160〜200サイズ前後になることが多いです。受け付けできる最大サイズや料金は宅配会社によって違うので、送る前に各社の公式サイトで確認しましょう。
注意:新居に誰もいない日に届くと、受け取れずに持ち帰りになります。引っ越し当日の夜に使いたい場合は、午後〜夜の時間帯指定にしておくと確実です。
5. 引っ越し当日の布団の段取り
布団は、引っ越しの前夜まで使い、当日の夜にはすぐ使う荷物です。次の順番で進めると、初日の夜に困りません。
📋 布団の当日チェックリスト
- 当日の朝、起きたらすぐに布団を布団袋にまとめる
- トラックには最後に積んでもらう(新居で最初に下ろせる)
- 新居では最初に寝室へ運んでもらう
- 圧縮袋に入れた布団は、その日のうちに出して広げる
- シーツ・枕カバーは「すぐ使う箱」に入れておく
当日の全体の流れは「引っ越し当日の流れ完全ガイド」、ほかの荷物の梱包は「荷造りのコツ」を参考にしてください。
6. 引っ越しを機に布団を処分する場合
古くなった布団は、運ぶ前に処分すれば荷物を減らせます。主な処分方法は次のとおりです。
| 方法 | 費用の目安 | ポイント |
|---|---|---|
| 自治体の粗大ごみ | 1枚あたり数百円程度 | 多くの自治体で粗大ごみ扱い。収集日まで1〜2週間かかることがあるので早めに申し込む |
| 小さく切って可燃ごみ | 無料(指定ごみ袋代のみ) | 認めている自治体のみ。可否と切る大きさは自治体のルールを確認する |
| 不用品回収業者 | ほかの不用品とまとめて依頼 | 家具などとまとめて処分したいときに便利。見積もりを取ってから依頼する |
使用済みの布団は、リサイクルショップや買取では値がつきにくいのが一般的です。ほかの不用品の処分方法は「不用品処分方法まとめ」で解説しています。
ポイント:新しい布団を買う場合は、配送日を引っ越し当日の午後以降に指定して新居に直接届けてもらうと、運ぶ手間が省けます。
7. よくある質問(FAQ)
- Q. 羽毛布団は圧縮袋に入れても大丈夫?
- A. 短期間・軽めの圧縮なら使えますが、強く圧縮すると羽根が折れてふくらみが戻りにくくなります。圧縮は引っ越しの前日か当日の朝にし、新居に着いたらすぐに袋から出して広げましょう。品質表示に「圧縮不可」とある場合は、布団袋で運んでください。
- Q. 布団袋は引っ越し業者からもらえる?
- A. 多くの引っ越し業者が布団袋を用意していますが、無料か有料か、何枚もらえるかは業者やプランによって違います。見積もりのときに確認しておきましょう。
- Q. 雨の日の引っ越しで布団が濡れないようにするには?
- A. 布団を大きなビニール袋に入れて口を閉じてから、布団袋に入れるのが確実です。業者の布団袋には防水ではない素材のものもあるため、ビニール袋で一重包んでおくと安心です。
※ 本記事の情報は2026年9月時点のものです。