無料で使う
子供の転校

引っ越し時の子供の転校手続き|小学校・中学校・高校・幼稚園・保育園の届出方法

更新日: 2026年10月14日 ・ 読了目安: 10分

※この記事にはPR(広告)を含みます。

引っ越しに伴う子供の転校手続きは、学校の種類(公立・私立)や年齢によって手順が異なります。この記事では、学校教育法施行令と文部科学省・横浜市などの公式の案内をもとに、小学校・中学校・高校・幼稚園・保育園それぞれの転校・転園の手続きと必要な書類、今の学校に通い続けたいときの制度を解説します。

1. 公立小学校・中学校の転校手続き

公立の小中学校は、住所をもとに市区町村の教育委員会が通う学校を指定します(学校教育法施行令第5条)。学校選択制をとっている自治体もあります。手続きの流れは、横浜市の案内を例にすると次のとおりです。

公立小中学校の転校手続きの流れ
1
今の学校に転校を伝える 担任の先生に引っ越しの予定と最終登校日を伝えます。
2
在学証明書・教科用図書給与証明書を受け取る 学校から「在学証明書」と「教科用図書給与証明書(教科書給与証明書)」を受け取ります。
3
旧住所の役所で転出届を提出 転出証明書を受け取ります。横浜市は、転出するときの役所では学校の手続きはないと案内しています。
4
新住所の役所で転入届を提出 転入届と一緒に転入学の手続きをし、通う学校が書かれた「入学通知書(転入学通知書)」を受け取ります。横浜市では、このときに転出証明書と在学証明書・教科用図書給与証明書を見せます。
5
新しい学校に必要書類を提出 「入学通知書」「在学証明書」「教科用図書給与証明書」などを新しい学校に持っていきます。

必要書類まとめ

ポイント:同じ市区町村の中での引っ越しは、転出届・転入届ではなく「転居届」を出します。通学区域(学区)が変わる場合は転校の手続きが必要で、学区が変わらなければ同じ学校に通えます。手続きは、市区町村の窓口で確かめましょう。

市区町村をまたぐ場合の注意

ほかの市区町村への引っ越しでは、手続きの窓口や書類の名前が自治体によって違います。引っ越し先の市区町村(教育委員会)のホームページで、手続きの場所と必要な書類を確かめておきましょう。横浜市は、新しい学校にも前もって電話で連絡するよう案内しています。

公立小中学校 転校チェックリスト
転校の手続きと児童手当(15日以内)の期限も自動で引っ越し日と「ファミリー」を選ぶと、学校の転校手続きや児童手当など、子どもの手続きも期限つきで一覧にできます。無料・登録不要。
やることリストを作る →

2. 私立小学校・中学校の転校

私立の学校に転入する場合は、受け入れているかどうかや、転入試験があるかどうかが学校によって違います。転入を希望する学校に直接問い合わせましょう。

私立から私立に転校する場合

私立から公立に転校する場合

私立から公立の小中学校へ転校する場合は、住所地の市区町村で手続きをして、指定された公立の学校に転入します。横浜市の区役所の案内には、国立・私立の学校に在籍していた場合は在学していることの証明(生徒手帳のコピーなど)が必要とするものがあります。

注意:私立学校の転入試験の時期や受け入れの有無は学校ごとに違います。引っ越しが決まったら、なるべく早く転校先の学校に問い合わせましょう。

3. 高校の転校(転入学)

高校は義務教育ではないので、小中学校のように住所で学校が指定されることはありません。転入するには、転入学の試験(検査)を受けるのが一般的で、受け入れの有無や時期は都道府県や学校によって違います。

公立高校の転校手順

重要:転入できる学科や課程に条件があることがあります。今の学科と同じ学科でないと転入できないかなどは、転入先の都道府県の教育委員会や学校に確認しましょう。

私立高校の転校

私立高校への転入も転入試験が必要です。学校によって受け入れ方針が大きく異なるため、個別に問い合わせが必要です。

転校が難しい場合の選択肢

希望する学校に転入枠がない場合、以下の選択肢も検討しましょう。

ポイント:高校の転校は、学校や都道府県ごとに受け入れの条件が違います。引っ越しが決まったら、まず今の学校の先生と、引っ越し先の都道府県の教育委員会の両方に早めに相談しましょう。

4. 幼稚園の転園手続き

幼稚園は公立と私立で手続きが異なります。

公立幼稚園

私立幼稚園

注意:年度の途中は、定員に空きがなく入園できないことがあります。引っ越し先が決まったら、早めにいくつかの園に空き状況を問い合わせましょう。

5. 保育園の転園手続き

認可保育所は、新しい住所の市区町村に申し込み、利用調整(選考)で入れるかどうかが決まります。空きがなければすぐに入れないこともあります。

転園の手順

重要:申し込みの締め切りや利用調整の時期は自治体によって違います。引っ越しが決まったら、すぐに新しい住所の自治体に相談しましょう。市外に引っ越しても今の園に通えるか、転入予定での申し込み方は「引っ越しで保育園はどうなる?」でくわしく解説しています。

転園先が見つからない場合

保育料の変化

「幼児教育・保育の無償化」で、3〜5歳クラスの認可保育所などの利用料は無料です(0〜2歳クラスは住民税非課税世帯が対象)。0〜2歳クラスの保育料は、住民税の額などをもとに市区町村ごとに決まるため、引っ越すと金額が変わることがあります。事前に新しい自治体の保育料の基準表を確認しておきましょう。

6. 転校の時期の考え方

引っ越しの時期を選べる場合は、子供への負担も考えて決めたいところです。ここからは、引越ナビが考える目安です。

区切りのよい時期

気をつけたい時期

ポイント:学期の途中で転校する場合は、転校先の学校に前もって連絡し、授業の進み具合や使っている教科書を確認しておきましょう。

引っ越しの料金が安くなりやすい時期は「引っ越しが安い時期はいつ?」で、子育て世帯向けのものも含めた自治体の支援は「引っ越し祝い金・補助金まとめ」で紹介しています。

7. 子供だけ住民票を移す場合・今の学校に通い続けたい場合

「中学の卒業までは今の学校に通わせたい」「子供だけ祖父母の家から通学させたい」など、家族の住所と子供の学校がずれるケースもあります。公立小中学校の通学先は住民票の住所で決まるため、住民票の扱いがポイントになります。

住民票だけを移すのはNG

希望する学区の学校に入るために、実際には住んでいない住所へ住民票だけを移すのは虚偽の届出です。住民基本台帳法では、うその届出は5万円以下の過料の対象です(ほかの法律で罰せられる場合もあります)。教育委員会が居住の実態を確認することもあり、発覚すれば元の学区の学校に戻ることになります。

子供が実際に別の家で暮らすなら移せる

祖父母の家など、子供が実際に生活の拠点を移す場合は、子供だけ住民票を移すことができます。手続きは親(親権者)が代理で行えます。

引っ越し後も今の学校に通い続ける方法

家族そろって引っ越すものの、子供は今の学校に通い続けたい場合は、住民票を移したうえで次の制度を使います。

ケース 使う制度 申請先
別の市区町村へ引っ越す 区域外就学 新しい住所の市区町村の教育委員会に届け出る(通い続ける学校がある市区町村の教育委員会の承諾が必要。学校教育法施行令第9条)
同じ市区町村内で学区が変わる 指定学校の変更(学区外通学) 市区町村の教育委員会に申し立てる(学校教育法施行令第8条)

認められる条件は自治体ごとに違い、市区町村の教育委員会が要件や手続きを定めて公表しています。たとえば、年度の途中に引っ越して学年の終わりまで通う場合や、中学3年生が卒業まで通う場合などを条件に挙げている自治体があります。通学の方法や交通費の扱いも、教育委員会に確認しましょう。

ポイント:親だけが単身赴任で引っ越し、子供は今の家に残る場合は、子供の住民票を動かす必要はありません。転校手続きも不要です。住民票と実際に住んでいる場所の考え方は「住民票を移さないとどうなる?」で解説しています。

転出届・転入届の出し方は「転出届・転入届・転居届の出し方」、住所変更が必要な手続きの一覧は「引っ越し後の住所変更手続きまとめ」で解説しています。

8. 子供のメンタルケア

転校は、子供にとって友達との別れや新しい環境への不安につながります。次のような配慮が考えられます(引越ナビの目安)。

引っ越し前にできること

引っ越し後にできること

9. よくある質問(FAQ)

Q. 子供だけ住民票を移して、別の中学校に通わせられる?
A. 祖父母の家などで子供が実際に暮らすなら、子供だけ住民票を移すことができます。ただし、希望する学区の学校に入るために、実際には住んでいない住所へ住民票だけを移すのはうその届出で、住民基本台帳法では5万円以下の過料の対象です。引っ越したあとも今の学校に通い続けたい場合は、教育委員会に「区域外就学」や「指定学校変更」を申請します。
Q. 公立小中学校の転校手続きの流れは?
A. 横浜市の例では、①今の学校に転校を連絡→②在学証明書・教科用図書給与証明書をもらう→③転出届を出す→④新しい住所の区役所で転入届と転入学の手続きをして入学通知書をもらう→⑤新しい学校に書類を持っていく、の流れです。
Q. 転校は学期途中でもできる?
A. 公立の小中学校は、住所が変われば学期の途中でも転校の手続きができます。高校や私立の学校は、転入試験の時期や受け入れの有無が学校ごとに違うので、早めに相談しましょう。

引っ越しの手続き、もう忘れない

引越ナビなら、「ファミリー」を選ぶと転校の手続きや児童手当も含めて
やることを期限つきで一覧にできます。無料で使えます。

今すぐ引越ナビを使う
【PR】引越し侍
この記事を書いた人:引越ナビ運営者

北陸在住。引っ越しの手続きを期限つきで一覧にできる無料ツール「引越ナビ」を個人で開発・運営しています。記事は、国・自治体・事業者の公式情報を確認して作成しています。運営者情報

※ 本記事は、学校教育法施行令(第5条・第8条・第9条)、文部科学省(就学すべき学校の指定の変更や区域外就学について)、横浜市(市立小・中学校の転校の手続き、各区の転入学の案内)、住民基本台帳法(第52条)の公式情報をもとに、2026年10月時点の情報で作成しています。手続きの窓口や必要な書類は自治体・学校によって違うため、引っ越し先の市区町村や学校にご確認ください。