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1. 一人暮らしの初期費用
一人暮らしを始めるには、物件の契約費用・引っ越し費用・家具家電の購入費用がかかります。どれくらいかかるかは、物件の条件や家具家電をどこまで新しく買うかで大きく変わります。
物件の契約にかかる費用
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 敷金 | 大家さんに預けるお金。退去のときに、借りた人の負担になる修理費などを差し引いて返される。ゼロの物件もある |
| 礼金 | 大家さんに払うお礼のお金。返ってこない。ゼロの物件もある |
| 前家賃 | 入居する月の日割りの家賃と、翌月分の家賃を先に払う |
| 仲介手数料 | 不動産会社への手数料。住むための部屋では、借りる人が承諾していなければ家賃の0.5か月分(+税)まで(国土交通省の告示) |
| 火災保険料 | 加入が入居の条件になっていることが多い |
| 鍵の交換費用 | 前の入居者から鍵を替える費用。かからない物件もある |
| 保証会社の保証料 | 保証会社の利用が入居の条件になっている物件も多い |
計算例:家賃6万円で、次のように仮定した場合(実際の金額は物件の見積もりで確認してください)
| 項目 | 金額 |
|---|---|
| 敷金(1ヶ月) | 60,000円 |
| 礼金(1ヶ月) | 60,000円 |
| 前家賃(1ヶ月) | 60,000円 |
| 仲介手数料(1ヶ月+税) | 66,000円 |
| 火災保険料 | 18,000円 |
| 鍵交換費用 | 15,000円 |
| 保証会社利用料(0.5ヶ月) | 30,000円 |
| 合計 | 約309,000円 |
引っ越し費用の目安
一人暮らしの引っ越し費用は、荷物の量と距離、時期で変わります。SUUMO引越し見積もりの口コミデータ(2025年9月時点)の平均(単身・荷物少なめ)は次のとおりです。
| 距離 | 通常期(5〜1月) | 繁忙期(2〜4月) |
|---|---|---|
| 〜15km未満(市区町村内) | 4万9,847円 | 5万5,007円 |
| 〜50km未満(都道府県内) | 4万7,160円 | 6万1,709円 |
| 〜500km未満(近隣地方) | 6万9,369円 | 9万1,210円 |
| 500km以上(遠距離) | 8万9,162円 | 11万5,894円 |
ほかの距離や人数の料金は「引っ越し費用の相場」で紹介しています。
2. 必要な家具・家電リスト
すべてを最初から揃える必要はありません。初日から必要なものと後から買い足せるものに分けて準備しましょう。
初日から必要(優先度:高)
| アイテム | 選び方のポイント |
|---|---|
| 寝具(布団orマットレス) | ベッドフレームは後回しでもOK |
| 冷蔵庫 | 置き場所の幅・奥行き・高さと、搬入経路を測ってから選ぶ。自炊するなら冷凍室の大きさも確認 |
| 洗濯機 | 洗濯機置き場(防水パン)のサイズと、蛇口の高さを確認 |
| 電子レンジ | 温めるだけか、オーブン機能も使うかで選ぶ |
| 照明器具 | 備え付けでない場合は必要。取り付けられる器具の形を部屋で確認する |
| カーテン | 防犯・プライバシーのため初日から必要。窓のサイズを事前に測定 |
1週間以内に揃えたい(優先度:中)
| アイテム |
|---|
| 炊飯器 |
| 掃除機 |
| ドライヤー |
| テーブル・デスク |
| 調理器具一式(フライパン・鍋・包丁等) |
| 食器・カトラリー |
後から買い足せばOK(優先度:低)
- テレビ(スマホやPCで代用できる)
- ソファ(部屋が狭いなら不要)
- オーブントースター
- アイロン
- 本棚・収納家具
3. 日用品・消耗品リスト
意外と忘れがちな日用品。引っ越し初日に困らないよう、事前に準備しておきましょう。
- トイレットペーパー
- ハンドソープ・ボディソープ・シャンプー
- タオル(バスタオル・フェイスタオル)
- ゴミ袋(自治体指定のものを確認)
- ティッシュペーパー
- 食器用洗剤・スポンジ
- 洗濯洗剤
- 浴室の掃除用品(バスクリーナー等)
- トイレの掃除用品
- キッチンの掃除用品
- ラップ・アルミホイル・ジップロック
- ハンガー
- 物干し竿・洗濯バサミ
- 延長コード・電源タップ
4. 毎月の生活費の目安
総務省の「家計調査」(2025年)では、34歳以下の単身世帯(平均年齢27.4歳)の1か月の消費支出は、平均17万7,542円でした。内訳は次のとおりです。
| 項目 | 1か月の平均 |
|---|---|
| 食料 | 4万1,992円 |
| 住居(家賃など) | 3万5,060円 |
| 光熱・水道 | 8,291円 |
| 交通・通信 | 2万640円 |
| 教養娯楽 | 2万4,242円 |
| 被服及び履物 | 6,013円 |
| 家具・家事用品 | 5,895円 |
| 保健医療 | 6,735円 |
| その他の消費支出 | 2万8,513円 |
| 消費支出の合計 | 17万7,542円 |
5. 引っ越し前後の手続き
一人暮らしを始めるにあたって必要な手続きをまとめました。
引っ越し前にやること
- 転出届の提出(旧住所の市区町村役場)
- 電気・ガス・水道の使用停止と開始の連絡
- インターネット回線の移転手続き
- 郵便物の転送届(郵便局)
- 引っ越し業者の手配
- 新居の鍵の受け取り日を確認
引っ越し後にやること
- 転入届の提出(新住所の市区町村役場、14日以内)
- マイナンバーカードの住所変更(→「マイナンバーカードの住所変更」)
- 運転免許証の住所変更(警察署・免許センター)
- 銀行口座の住所変更
- クレジットカードの住所変更
- 国民健康保険の加入(該当する場合)
- 国民年金の住所変更(該当する場合)
ネット回線の手続きは「引っ越し時のネット回線の手続き」、新居の近所への挨拶は「引っ越し挨拶のマナー」で解説しています。
進学や就職で一人暮らしを始めるときに、住民票を実家のままにしておくとどうなるかは「住民票を移さないとどうなる?」で解説しています。
6. 部屋選びのポイント
間取りの選び方
初めての一人暮らしでおすすめの間取りは1Kまたは1DKです。
| 間取り | こんな人向き |
|---|---|
| ワンルーム | 家賃を最小限に抑えたい人。キッチンと居室が一体 |
| 1K | キッチンと居室を分けたい人 |
| 1DK | ゆとりが欲しい人。ダイニングで食事スペースを確保 |
| 1LDK | 予算に余裕がある人。リビング付きで快適 |
立地で確認すべきこと
- 最寄り駅までの実際の距離:不動産広告の「徒歩○分」は、道路の距離80mを1分として計算するルール(不動産の表示に関する公正競争規約)。坂道や信号の待ち時間は含まれないので、実際に歩いて確かめる
- スーパー・コンビニ:徒歩5分以内にあると便利
- 治安:夜道の明るさ、交番の場所。昼と夜の両方に歩いてみると安心
- 騒音:大通り沿い、線路沿い、繁華街の近くは要注意
- ハザードマップ:浸水リスクや土砂災害リスクを確認
内見でチェックすべきポイント
- 日当たり・風通し(できれば昼間に内見)
- 収納スペースの広さ
- コンセントの位置と数
- 洗濯機置き場のサイズ(防水パンの寸法)
- 携帯の電波状況
- 壁の厚さ(隣の部屋の音が聞こえないか)
- 共用部分(ゴミ置き場・ポスト・エントランス)の清潔さ
物件を選ぶときのチェックポイントは「賃貸物件の選び方チェックリスト」で紹介しています。
7. 一人暮らしを快適にするコツ
防犯対策
- 出かけるときも、家にいるときも鍵をかける
- 来客のときは、ドアを開ける前にドアスコープやインターホンで相手を確かめる
- 宅配ボックスや置き配を使って、ドアを開ける回数を減らす
- 地域の防犯の情報は、住んでいる都道府県の警察のWebサイトで確認できる
食費の節約
- 週末に作り置き:カレー、煮物、スープなどをまとめて調理→冷凍
- ご飯を炊いておく:まとめて炊いて冷凍しておくと、外食や買い食いを減らしやすい
- スーパーのタイムセール:閉店前の値引きを活用
体調管理
- 常備薬を用意(風邪薬、頭痛薬、胃薬、絆創膏)
- 体温計を準備
- 近所の病院(内科・歯科)の場所と休日診療所を確認
- マイナ保険証(または資格確認書)の準備。国民健康保険の人は、引っ越し先での手続きを忘れずに(「引っ越しの国民健康保険の手続き」)
8. よくある質問(FAQ)
- Q. 一人暮らしの初期費用はいくら必要?
- A. 物件の契約費用(敷金・礼金・仲介手数料・前家賃など)、引っ越し費用、家具家電の購入費の合計です。物件の条件や、家具家電をどこまで新しく買うかで大きく変わるので、物件の見積もりと引っ越しの見積もりを取り、家具家電の予算と合わせて計算しましょう。
- Q. 一人暮らしに最低限必要な家具家電は?
- A. 冷蔵庫、洗濯機、電子レンジ、寝具(ベッドまたは布団)、カーテン、照明器具が最低限必要です。初日からないと困るのはカーテン・照明・寝具の3つ。家電は翌日以降の配送でもOKです。
※ 本記事の引っ越し費用はSUUMO引越し見積もりの口コミデータ(2025年9月時点)、生活費は総務省「家計調査(家計収支編・単身世帯)2025年」第2表、仲介手数料の上限は国土交通省の告示、徒歩分数の計算は不動産の表示に関する公正競争規約によります。物件や家具家電の費用は条件によって違うため、見積もりでご確認ください。